マインドフルネスとは?

沖縄でマインドフルネスを実践する
「何もしない」練習で、しなやかな心の土台を作る

「ぐるぐると同じことを考えすぎてしまい、頭が休まらない」 「ネガティブな感情に振り回されて、心がいつも疲れている」

沖縄でカウンセリングやマインドフルネスを探されている方から、このようなお悩みをよく伺います。どうにかして悩みを解決しようと頑張っているのに、考えれば考えるほど苦しくなってしまうことはありませんか?

実は、最新の心理学や脳科学の研究によって、このような「考えすぎのループ」から抜け出すためには、「何もしない」という感覚を理解することが最も重要であると分かっています。

今回は、「沖縄CBTカウンセリング こみち」が提供しているマインドフルネス・プログラムの科学的な背景と、心を整えるためのヒントを分かりやすくお伝えします。

1. メンタルが強いと思われがちな人の「落とし穴」

皆さんは「メンタルが強い人」と聞いて、どのような人を思い浮かべるでしょうか。 おそらく、「どんなときも緊張しない人」や「けっして落ち込まない人」を想像する方が多いと思います。

しかし、心理学の視点から見ると、それは少し違います。なぜなら、「不安」や「落ち込み」は、心と身体が危険を知らせてくれている、とても大切なSOSのサインだからです。

「私は緊張もしないし、落ち込みもしない」と思っている人は、実は身体が出しているSOSのサインに気づけていないだけかもしれません。本人が気づいていなくても、ストレスは確実に身体の中に溜まっていきます。これに気づかないままでいると、まるで家がシロアリに食われるように内側からじわじわと心が崩れていき、ある日突然「何もやる気が起きない」という状態になりかねません。

また、不安なときに「緊張していない!」と自分に言い聞かせて無理に押さえつけることも、脳の仕組みとして逆効果であることが分かっています。

2. なぜ「頑張って気にしない」はうまくいかないのか?(シロクマ実験)

ここで、心理学でとても有名な「シロクマ実験(Wegner,Schneider, Carter, & White 1987)」という思考実験を、皆さんも一緒に体験してみてください。

【15秒間の思考実験】 まず、北極にいる、大きくて白い「シロクマ」を思い浮かべてみてください。 ……では、今から私がいいと言うまで、シロクマの姿や、「シ・ロ・ク・マ」という文字を、絶対に頭の中に思い浮かべないようにしてください。

はい、目を閉じて、絶対に考えないようにしてください。スタート。 (15秒間、頭の中を空っぽにしようとしてみてください) はい、目を開けてください。

どうでしたか?

おそらく大半の方が、すぐにシロクマを頭の中に思い浮かべてしまったのではないでしょうか。 私たちの思考や感情には、「抑えようとすればするほど、逆にその存在が強まって、たくさん出てきてしまう」という皮肉な性質があるのです。

水に浮かぶ「浮き輪」の例え

イメージしてみてください。

水面に浮かんだ丸い浮き輪を、水の中に力づくで沈めようとします。深く沈めようとすればするほど、強い力で上へと押し返してきますよね。さらに、それを沈め続けるためには、常に浮き輪を監視して、手で押し続けなければなりません。

心もこれと全く同じです。ネガティブな考えを押さえつけようとすると、脳は「押さえつける対象(嫌な考え)」を常に意識し続けてしまうため、かえってその苦しみを強く感じてしまうのです。

「別のことを考えて気をそらす」という方法は一時的にはうまくいきますが、結局は「別のことを考えよう」という脳の力を使っているため、根本的な解決にはなりません。一時的な回避を続けていると、長期的に見たとき、問題はさらに大きく膨らんでしまいます。

強さを求めて弱い部分を押さえつけようとすると、それがより強く浮かび上がってあなたを苦しめる。これが「考えすぎのループ」の正体です。

3. 心理学と脳科学が証明する「本当にしなやかなメンタル」とは?

強さを求めて心の中で戦うのではなく、当ルームがおすすめしているのは「柔軟でしなやかなメンタル」です。そのために必要なことは、驚かれるかもしれませんが、力を抜いて「何もしない」ということです。別の言い方をすれば「あるがままを受け入れる」となりますが、最も正しい表現はやはり「何もしない」です。

心が疲れているとき、私たちの脳は「することモード(Doingモード)」という状態になっています。 これは、常に「こうあるべき理想の自分」と「うまくいっていない今の自分」を比較し、過去の失敗や未来の不安を「言葉」を使って解決しようとし続ける状態です。

これに対し、マインドフルネスが目指すのが、脳を「あることモード(Beingモード)」へと切り替えることです。 これは「問題を解決しよう」「もっと良い自分になろう」という評価や目標を一旦手放し、浮かんでくる思考と戦わずに、ただ「何もしない」でいる状態を指します。

「何もしない」ことが不安を防ぐ科学的根拠(エビデンス)

「何もしない」ことは、決して受動的な諦めではありません。心の暴走を止めるための、最も科学的で強力なアプローチです。

マインドフルネス認知療法(MBCT)というプログラムの世界的な研究では、過去に3回以上のうつ病を経験した方の再発リスクを約半分(約78%から36%へ減少)にまで下げることが実証されています。また、最新のデータ(1329名を対象とした分析、Kuyken et al., 2016)でも、マインドフルネスは抗うつ薬を毎日飲み続けることと同等以上に、うつの再発を防ぐ効果があると確認されています。

無理に考えを変えようと頑張る(行動モード)のをやめて、「ただ今ここにいる(存在モード)」ためのスキルを身につけることは、心を守るための強力な防波堤となります。

4. 自分の考えに振り回されなくなる、具体的な練習法

では、具体的にどのようにして「思考に反応しない(何もしない)」状態を作るのでしょうか。 私たちが嫌な考えに「反応してしまっている状態」とは、大きく分けて次の3つです。

  1. 思考を押さえつけようとする
  2. 思考を別のポジティブな考えに変えようとする
  3. 思考の通りに行動してしまう(例:緊張を隠そうとして体を縮こまらせる)

柔軟なメンタルを作るためには、これら3つの反応をすべて「やめる」必要があります。 そのために効果的なのが、「身体の感覚を観察する」という方法です。

例えば、「緊張している、やばい」という思考がわいたとき、その考えをどうにかしようとするのをやめて、すぐにそのときの身体の状態を探ってみてください。「足の裏は床にどう触れているかな?」「肩に力が入っているかな?」と、ただ客観的に眺めるのです。

散歩中に聴く「音楽」のように聞き流す

皆さんは、散歩をしながら音楽を聴いたことがあるでしょうか。 音楽を耳で聴き流しながらも、頭が音楽に引っ張られることなく、自分の行きたい目的地に向かって歩き続けることができますよね。

マインドフルネスの練習も、これと同じです。次から次へとわいてくるネガティブな思考は「ただのBGM」として後ろに流しておき、自分自身は身体の感覚の変化だけを静かに感じ続けます。これができれば、自分の考えに巻き込まれて苦しくなることはなくなります。

思考や感情は、何もしなければ消えていく

水面に水を一滴たらすと、波となって広がりますが、何もしなければ次第に波は落ち着き、元の静けさを取り戻します。しかし、その波を消そうとして手でバタバタと押さえたり、息を吹きかけたりすると、さらに新しい波が広がり、水面はどんどん荒れてしまいますよね。

思考や感情も、この水面の波と同じです。何もしなければ、すべての感覚は自然と変化し、やがて消え去っていきます。 その波を大きく激しいものにしているのは、皮肉にも「消そう、変えよう」として触りに行ってしまう、あなた自身の反応なのです。

5. 沖縄CBTカウンセリング こみち の「マインドフルネス・プログラム」

この「思考や感情は、何もしなければ変化し、消え去っていく」という事実を、頭の中の知識として理解するだけでなく、実際の体験として身につけるための練習が「マインドフルネス(瞑想)」です。

最近は動画サイトなどでも多くの方法が紹介されていますが、瞑想の方法ばかりで、「そのとき自分の中で何が起こっているのか」まで丁寧に解説してくれるものは多くありません。

当ルームでは、臨床心理士・公認心理師の専門的なサポートのもと、全4回のプログラムを通してこの「何もしない感覚(存在モード)」を段階的に身体で覚えていきます。

  • 思考のループ(考えすぎ)が減る
  • 感情に振り回されにくくなる
  • 「何もしない」という感覚を理解し、波立つ心が自然と穏やかに整っていくのを実感する

追加料金なしで、ご家族やご友人とのご参加も可能です

「一人で受けるのは少し緊張する」「身近な人と一緒に心を整えたい」という方のために、当プログラムはお一人様分の料金のままで、複数名での受講が可能です。

  • ご家族でのご参加:ご本人様を含めて【3名様】まで
  • ご友人・同僚とのご参加:ご本人様を含めて【2名様】まで

対面カウンセリングはもちろん、オンラインや訪問カウンセリングなど、あなたに一番負担の少ない環境をお選びいただけます。強くなろうと頑張るのをやめて、柔軟でしなやかな心の土台を、一緒に作っていきませんか?

どうぞお気軽に、ご連絡ください。
プログラムについて聞きたい場合もおためしカウンセリングをご利用いただけます。

よくあるご質問(Q&A)

これは「マインドフルネス認知療法(MBCT)」のプログラムですか?

当プログラムは、標準的な8週間のMBCT(マインドフルネス認知療法)そのものではありません。MBCTの確かな科学的理論(思考と距離を取るメカニズムなど)をベースにしながらも、より多くの方が無理なく日常に取り入れられるよう、独自に【全4回】に再構成したオリジナルの個人プログラムとなっております。

宗教的なものや、仏教などの教えが含まれるのでしょうか?

はい。当プログラムでは、マインドフルネスの本来のルーツである東洋の心理学(仏教の哲学)の要素を大切にしています。具体的には、すべての感覚(思考や感情など)は移り変わるという「諸行無常(しょぎょうむじょう)」や、物事の繋がりである「縁起(えんぎ)」といったお話を交え、自分や他者への思いやりを向ける「慈悲の瞑想」も行います。
ただし、これは特定の宗教を信仰・強制するものでは決してありません。わき上がる思考や感情が「常に変化し、いずれ消え去っていくもの」であることを頭と身体で深く理解し、しなやかな心を作るためには、これらの知恵を取り入れることが不可欠だからです。宗教というよりも、「苦しみから抜け出すための極めて実践的な心理学・哲学」として、プログラムの要としてお伝えしています。

瞑想中に「雑念」ばかり浮かんでしまいそうで不安です。私にもできるでしょうか?

全く問題ありません!実は、マインドフルネスにおいて「雑念が浮かぶこと」は失敗ではありません。むしろ、次々と浮かんでくる雑念に「あ、今別のことを考えていたな」と気づくこと自体が、とても重要なトレーニングになります。うまくやろうとせず、できないご自分もそのまま受け入れる練習から一緒に始めましょう。

家族や友人と複数名で参加する場合、どのような流れになりますか?

同じ時間、同じ空間に同席していただき、一緒にプログラムの解説やワークを受けていただきます。料金はお一人様分のままで、追加費用はかかりません。「一人では緊張する」「家族にも心を整える方法を知ってほしい」という方に大変おすすめです。

現在、心療内科に通院中(お薬を服用中)ですが、プログラムを受けられますか?

原則としてご参加いただけますが、現在の症状(強い抑うつ状態にある時期など)によっては、マインドフルネスのワークよりも、まずは通常のカウンセリングやしっかりとした休息を優先したほうが良い場合があります。ご不安な方は主治医の先生にご相談いただくか、当ルームの「15分無料おためしカウンセリング」で現在の状況を事前にお聞かせください。

どのような服装で参加すればいいですか?

特別な準備は必要ありません。普段着のままで大丈夫ですが、座った状態で呼吸や身体の感覚に意識を向けるワークを行うため、できるだけ身体を締め付けない、リラックスできる服装でお越しいただくことをおすすめします。短いスカートや半ズボンなど肌が露出しすぎる服装は避けていただけたら幸いです。

プログラム期間中、自宅での課題(ホームワーク)はありますか?

はい、プログラムで掴んだ感覚を日常に落とし込むために、毎回簡単なマインドフルネスのワークや瞑想を課題としてお願いしています。 ご自宅でも一人で安心して取り組んでいただけるよう、当ルームオリジナルの「瞑想の誘導音声」をお渡ししますのでご安心ください。具体的には、基本となる「呼吸瞑想」、体の感覚に気づく「身体を観察する瞑想」、自分や他者への思いやりを育む「慈悲の瞑想」の音声をご用意しており、これらはすべてお渡しいたします。特別な準備は必要ありませんので、音声を聞き流しながら、ご自身のペースで少しずつ日常に「何もしない」時間を定着させていきましょう。

うつ病や不安症などの、特定の疾患や診断がなくても受けられますか?

はい、もちろんです。特定の疾患や診断名に限定するものではありませんので、どなたでもご参加いただけます。 「考えすぎてしまう」「ネガティブな感情に振り回される」という苦しみは、病気の有無にかかわらず、私たちがついやってしまう心の悪循環から生まれます。当プログラムでは、不快な感情や思考がわき上がったときに無理に逃げたり戦ったりせず、ただ観察し続ける練習をします。そうすることで、「どんなに強い感情も、すべては移り変わってやがて消えていく」ということを身体で学んでいきます。これは、あらゆる心の苦しみやストレスを根本から和らげる非常に強力なアプローチ(心理学における感情へのエクスポージャー)となりますので、日常的な生きづらさを感じている方もぜひお気軽にご相談ください。

プログラムに参加する上で、必要な心構えはありますか?

はい、少し厳しい言い方になってしまいますが、「ご自身で日々実践する覚悟」を持って臨んでいただきたいと思っています。 マインドフルネスは、お話を聞くだけで劇的に変わる魔法ではなく、自転車の乗り方を身体で覚えるような「スキルの習得」です。だからこそ、お渡しする誘導音声を使ったご自宅での課題(ホームワーク)に日々しっかり取り組んでいただくことが、確かな効果を出すための絶対条件になります。 「自分の心をケアするための時間を作り、真剣に向き合う」という覚悟を持ってきていただければ、私も専門家として全力で伴走いたします。

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